沖縄の水は軟水？水の特徴とポイントについて

沖縄の水について

これから沖縄に住む予定の人の中には、地域の水質が気になっている人もいるのではないでしょうか？インターネットの中でもよくいわれるのが、沖縄の水が硬水だということです。この記事では、沖縄の水の特徴について詳しく解説していきます。

そもそも水の硬度とはどんなものか？

水分補給や料理、入浴、排せつなど、人間の暮らしと深い関わりのある水。進学や仕事、毛婚など、これから沖縄で暮らす予定のある人の中には、水質について気になっている人もいるでしょう。水質を決める因子にはさまざまなものがありますが、その中のひとつが水の硬度です。

水の硬度について簡単に説明すると、水に含まれているミネラル分の濃度のことを指します。一般に、ミネラル分を多く含む水のことを硬水といい、反対にミネラル分の少ない水を軟水といいます。具体的な水の硬度と区分については、以下のようになります。

・0～60㎎/L 以下　　　　軟水

・60～120㎎/L 以下　　　中程度の軟水

・120～180㎎/L以下　　　硬水

・180㎎/L以上　　　　　　非常な硬水

なお、日本の多くの地域では、水の中のミネラル分が少ない軟水が使われています。

沖縄の土地の水は硬度が高め

日本の本土は火山の噴火によってできた石灰岩の土地であるため、土壌に含まれているカルシウムなどのミネラル成分の量が少ない傾向があります。また、山に囲まれた本土は、雨が降ると、土地のミネラル分が海に流れていきます。そのため、日本の本土に流れる水の多くは軟水です。

一方、本土から離れた島国である沖縄は、カルシウムが主要成分であるサンゴ礁が元になってできた土地であり、もともとの沖縄の土壌の水は硬水になります。

沖縄の水の硬度の現状について

ひと昔前までは、井戸のくみ水を使うなど、沖縄県内では硬水が使われていました。しかし、近年になり、水道設備が発達したことにより、沖縄県内でも水質の調整が行われるようになっています。

沖縄県内にある水道水は、西原町と北谷町にあるそれぞれの浄水場から送られてくるものです。特に、北谷町の浄水場から送られる水は、地下水を利用しているため、水道水の硬度が高めになります。そのため、2003年より、沖縄の水道局は北谷地域に、水の硬度を低くするための施設を導入しています。

グラフを見てみるとお分かりのように、硬度を低下させる施設の設置により、北山地域の水の硬度は低くなってはいるものの、中程度の軟水であることが分かります。住んでいる地域にもよりもますが、人によっては、沖縄県の水に使いにくさを感じることがあるといえるでしょう。

水の硬度が高いとなにが問題か？

ヨーロッパ産のミネラルウォーターの硬度が高いように、硬水だからといって必ずしも水質が悪いというわけではありません。ここでは、硬水のメリットやデメリットについてまとめてみました。

硬水のメリット

沖縄の地下水でも取れる硬水には、次のようなメリットがあります。

・水からミネラル分が補給できる

カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分は、体の健康を維持する上で欠かせません。硬水のように硬度の高い水を飲むと、食べ物からだけでなく、水からもミネラルを補給することができます。

・便秘予防に効果がある

硬水に含まれているマグネシウムは、腸内にある便の水分を取り込む働きがあります。硬水を飲むことは、お腹の調子を整える作用があります。

硬水のデメリット

多くの日本人にとって、なじみの薄い硬水は使いにくさを感じる人もいるの事実です。硬水のデメリットには以下のものがあります。

・味や風味が独特である

ミネラル分を多く含む硬水は独特の風味があります。飲み水だけでなく、料理の味にも影響を与えることがあります。

・胃腸が荒れる

便秘の解消に効果的なマグネシウムは、濃度が高くなると胃腸が荒れる原因になることも。赤ちゃんなど消化器が弱い方が飲むのには適していません。

・泡立ちが悪い

硬水のように硬度の高い水は、石けんの泡立ちが悪いという特徴があります。硬水で洗濯すると汚れがうまく落ちない原因になることも。

・髪や肌にトラブルが起こる

硬水でシャワーを浴びると、ミネラル分が皮膚に残るため、髪や肌のゴワつき起こることがあります。赤ちゃんや敏感肌の人は、硬水の入浴は控えた方がよいでしょう。

沖縄の水が合わないのなら、自宅に軟水器を設置しよう

沖縄の水は土壌の成り立ちの背景から、もともとは硬水です。近年では、県内の水道水をより使いやすくするために、硬度の調節が行われています。一方で、地域によっては、硬度の調節をしても、十分な軟水とはいえないことがあります。

沖縄県内の水道水で使いにくさを感じる場合は、自宅に軟水器を設置するのもおすすめです。軟水器は、水の中に含まれるカルシウムイオンを他のイオンに置き換えることで、硬度を取り除きます。使い方はとても簡単で、浄水器のように水を通過させるだけで、水の硬度の要因となるミネラル分を取り除くことができます。

沖縄県内に在住の方で、使いやすい軟水をご希望されている方は、軟水器の設置を検討してみましょう。

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