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赤ちゃんには、軟水より水道水がいい?

こんにちは、沖縄バイタル広報部です。沖縄県内での事例をご紹介したいと思います

2019年の春に軟水機を取付したお客様から、8月に入り、変わった相談を受けました。

「娘が里帰り出産するため、軟水機を一時的に水道水に切り替えるので、やり方を教えて欲しい」という内容です。私の頭の中では一瞬「?」となって返答するのに困りました。なぜなら、沖縄県の一部の硬水地域においては、洗顔や入浴する度に、硬度成分(イオン化した石灰成分)が石鹸とくっつき、肌をコーティング(石鹸カスの膜をつくる)してしまうため、肌ざわりがキュキュッとなります。入浴や洗顔後に皮膚はどんどん乾燥して収縮するのに、石鹸カスの膜は収縮しないので、石鹸カスに皮膚の表面が引っ張られます。これが、ツッパリ感の原因です。肌にくっついた石鹸カスは水分をほとんど含みません。それどころか水分をはじいてしまう性質があります。これは、スキンケアの基本である保湿についてはマイナスを意味します。よって大人はもちろん、体の成分の約70パーセントを水分でしめる赤ちゃんにも、スキンケアとしておすすめできません。

反対に軟水の水で洗顔や入浴を行うと、キュキュッとしません。

いつまでも、「つるつるぬるぬる」しています。これが一番の大きな特徴です。なにしろ、「まるで石鹸が残っているんじゃなか?」と思うような本当に不思議な感覚です。そのつるつるぬるぬる感の正体は何なのかといいますと、実は肌に残っているごく微量の石鹸成分です。これは水道水を使った時も同じ。合成洗剤も市販の浴用石鹸も、すすいだ後、程度の差はあれ微量ながら洗浄成分が肌に残留します。水道水を使うと石鹸カスとなって肌に残り、肌をコーティングするため、乾燥(肌荒れ)の原因となります。とろこが、軟水を使うと石鹸成分が「脂肪酸」となって保湿クリームのような働きをします。これは、つるつるぬるぬる感の原因「脂肪酸イオン」が湯上りに後にどんどん分泌されてくる汗や皮脂のなかに含まれる「水素イオン」と結合するからです。「脂肪酸イオン」は、「水素イオン」とくっついて、「脂肪酸」となり取り除いてしまった皮脂の成分が自動的に補えてしまうということです。石鹸カスを残さず、肌によい脂肪酸を残してくれる。これが、軟水で洗った時の大きな効果です。この内容を簡潔にお客様にお伝えしました。

すると、お客様から「肌によいことは知ってはいるが、つるつるぬるぬるすることで、赤ちゃんを滑らせてしましそう」という返事がかえってきました。確かに、初めての赤ちゃんであれば、慎重になる気持ちも理解できます。本当に赤ちゃんを大切に育てていきたいという気持ちが伝わってきました。

無理に軟水を勧めることもなく、お母さんの判断に委ねました。 

 これからも、専門的なことはお客様に伝えながらも、本人の意向を尊重した関わりが必要と感じる事例でした。沖縄バイタルでは、沖縄県内のご家庭、事業者の方に軟水機の導入を数多くしてきた実績がございます。今回お客様のように、少しでも不安になることがあれば、お気軽にご連絡ください。

 

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