
【硬水と軟水】どんな違いがある?メリットとデメリット
硬水と軟水の比較について
ミネラルウォーターを購入したことのある人の中には、「硬水」「軟水」という言葉を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか?硬水や軟水は水の硬度によって分類されるものですが、具体的にどのような特徴があるのか気になりますよね。この記事では、硬水と軟水のそれぞれの特徴について紹介します。
硬水と軟水は水の中のミネラル量によって決まる
硬水や軟水という分類は、水に含まれているカルシウムやマグネシウムなどのミネラル量によって決まります。水に含まれているミネラル量のことを「硬度」といい、硬度の高い水を硬水、水の硬度が低いものを軟水といいます。水に含まれるミネラル量ごとの分類は具体的には以下のようになります。
水に含まれるミネラル量 | 水の分類 |
100mg/L 未満 | 軟水 |
100~300mg/L 未満 | 中程度の軟水 |
300mg/L 以上 | 硬水 |
硬水と軟水のそれぞれの特徴
同じ水である硬水と軟水ですが、それほど大きな違いがあるのか気になる人もいるでしょう。硬水と軟水のそれぞれの特徴には以下のようになります。
軟水の特徴
日本でもよく用いられているのが軟水です。軟水の特徴には以下のものがあります。
◇味
軟水の味は、スッキリとしていて飲みやすいのが特徴です。水に含まれているミネラル分が少ない軟水は、体内での吸収も速やかに行われます。赤ちゃんや高齢者の身体にも優しいといえるでしょう。
◇料理
味にくせのない軟水は、幅広い料理にも使うことができます。特に、和食など繊細な料理を作るには、軟水が適しています。軟水でダシを取ると、素材の香りやうま味を引き出すことができます。また、軟水でごはんを焚くと、お米がふっくらとするのも特徴です。
◇洗浄
石けんなど洗浄成分がスムーズに溶け込み、泡立ちがよいのが軟水です。軟水で洗濯すると、汚れをしっかりと落とすことができます。
硬水の特徴
マグネシウムやカルシウムなどミネラル分を多く含む硬水。硬水の特徴には次のものがあります。
◇味
硬水は、飲んだ時にほろ苦さを感じます。軟水よりも硬水の方が、しっかりとした味わいといえるでしょう。硬水に含まれているミネラル分は、栄養補給としても効果的です。その一方で、硬水を飲み過ぎると胃腸を刺激してしまう可能性があるので、飲みすぎには注意してください。
◇料理
一見、調理で扱いにくそうな硬水ですが、いくつかの料理においては、硬水の方が適していることがあります。硬水が適している料理が、肉の煮込み料理です。硬水中のミネラルであるカルシウムが、肉のたんぱく質を合わさることで、ほどよいアク抜きをすることができます。
◇洗浄
ミネラル分を多く含む硬水は、石けんが泡立ちにくく、洗浄力が低下する傾向があります。これは、硬水に含まれているミネラル分が洗浄成分と反応するためです。硬水のミネラル成分は残留しやすく、皮膚トラブルを起こしてしまう可能性があります。
国内の水のほとんどは軟水

ヨーロッパやアメリカの国々の地下水は硬水が多くなります。日本の国土から採れる地下
水のほとんどは軟水です。これは、日本の土地が火山活動でできたものであるように、ヨーロッパの地殻成分と異なるためです。また、日本は国土がそれほど広大でないため、雨が降った時の水はけが早いのも要因のひとつです。
その一方で、国内でも沖縄や温泉地のように、一部の地域で地下水の硬度が高めのところがあります。日本では、上下水道が整備されており、水質が均一になるように配慮されているものの、これらの地域の中では、軟水ではなく中程度の軟水が検出されることもあります。
そのため、お住まいの地域によってはふだん利用している水道水になんとなく使いにくさを感じている場合もあるでしょう。日常生活の中で軟水を使いたい人は、自宅に軟水器を設置することもおすすめです。
硬水を軟水に変換する方法は?
軟水器は硬水を軟水に変換するものです。日本ではなじみの薄い軟水器ですが、ヨーロッパやアメリカをはじめ、地下水が硬水である国々では、広く取り入れられているものです。軟水器のメカニズムは、水に含まれているミネラル分をナトリウムに変換させることで、水の硬度を下げます。具体的には、水に含まれているミネラル分はイオンの状態で存在しているため、軟水器に取り付けてあるフィルター状のイオン交換器にて、ミネラル分が返還されます。
お住まいの地域の水の硬度が高いときは、軟水器の利用を検討してみるのもよいでしょう。
まとめ
水の硬度は、水に含まれているミネラル量によって、軟水と硬水に分類されています。軟水や硬水にはそれぞれに特徴があります。一方で、日本のほとんどの地域で飲まれている水は軟水であるため、日常生活においても使いやすいといえるでしょう。ふだん使っている水に使いにくさを感じている場合は、軟水器などを導入して水の硬度を調節するのもおすすめです。
軟水美人化計画はじめませんか?
軟水美人になる無料ガイドブックを進呈しています。
この記事へのコメントはありません。